中国近世語学会2024年度研究集会 「佐藤晴彦元会長追悼シンポジウム」 のご案内

ご挨拶

能登半島地震が幕開けとなり、災害、猛暑に苛まれた本年ですが、会員各位には如何お過ごしでしょうか。今回の研究集会は掲記の通り、「佐藤晴彦元会長追悼シンポジウム」として行います。会員各位と共に佐藤先生を偲びたいと思いますので、奮ってご参加ください。研究集会当日には本学会役員選挙も行いますので、投票よろしくお願いいたします。
最後にお礼とお願いです。現在佐藤先生の遺著である『近世漢語の新研究』の編集作業を進めており、刊行のための寄付を募っております。既にご寄付いただいた方には心からお礼申し上げます。しかしながら未だ目標額には達していません。もしまだの方がおられましたら、何卒よろしくお願いいたします。
(クラウドファンディングの詳細ページ)

中国近世語学会会長 山田 忠司
2024年11月10日

 

日時:2024年12月15日(日) 10:30開始
場所:神戸市外国語大学 三木記念会館
〒651-2187 神戸市西区学園東町9丁目1
*神戸市営地下鉄「学園都市」駅下車徒歩すぐ
(神戸市営地下鉄西神・山手線「新神戸」から「学園都市」までは約27分、三宮」から「学園都市」までは約24分)

プログラム

10:30-10:40 開会挨拶

◎午前の部 研究業績の回顧

10:40 – 12:00
佐藤晴彦先生の研究業績―『近世漢語の新研究』紹介を兼ねて―
竹越 孝(神戸市外国語大学)
山田 忠司(文教大学)

神戸市外国語大学名誉教授・故佐藤晴彦先生(1944-2024)は中国語学、特に中国近世語研究の分野で数多くの優れた研究業績を残された。先生は近年、ご自身の主要論文を網羅した『近世漢語の新研究』(好文出版)を刊行するための準備に心血を注いでおられたが、本年5月に急逝された。現在、佐藤晴彦先生遺著刊行会が校正・索引作成の作業を引き継いでいる同書の構成は以下の通りである。

第一章 『三言』における馮夢龍の創作
第二章 異体字繋年論
第三章 言語接触編
第四章 語彙・語法編
第五章 歴史文法編

この発表では、竹越が第一章と第二章、山田が第三章から第五章までを担当し、それぞれの内容を紹介する形で佐藤先生の研究業績を回顧するとともに、先生の学問が目指したものについて考えたい。

12:00 – 13:00 昼食休憩

◎午後の部 研究発表・思い出

13:00 – 13:40
『満洲套話』の言語について―佐藤晴彦さんの問いにお答えする―
落合 守和(東京都立大学名誉教授)

佐藤晴彦さんからいただいた2通目の書簡が,今報告者の手元にある。発信は1992年7月のこと。ご回答2項目とご指摘8項目からなる。
【回答】1<ゼロ箇+N>形式について。2「阿哥」→「哥哥」の書きかえについて。
【指摘】1《清書指南》は17世紀ではなく18世紀のもの。2「兄弟們都有麼」は「弟兄們…」の誤り。3<今日>→<今兒>は<~兒>が独立した音節ではなくなっている用例。4日本語「点」にあたる<去處>。5r化語彙が多い→北方語,とは。6<不合>について。7<~了~了>は清代前期ではなく明代。8「宮田一郎1970」について。
項目のいくつかは,その後お会いしたときにお話した記憶がある。が,32年の時日が流れているので,その記憶も実は怪しい。このやりとりを各位と共有することが,この報告の目的である。

13:40 – 14:10
佐藤晴彦先生の思い出
竹内 誠(京都外国語大学名誉教授)

14:10 – 14:40
佐藤さんの思い出
金 文京(京都大学名誉教授)

14:40 – 15:10
佐藤先生千古
内田 慶市(関西大学名誉教授)

15:10 – 15:30 休憩

◎総会(15:30 – 16:00)
審議事項・報告事項
1. 役員選挙について
2. 2025年度研究総会について
3. その他

年会費納⼊のお願い

今年度(2024年度)会費(⼀般5,000円、院⽣・学部⽣3,000円)を、郵便振替または銀行振込にてお納めください。昨年度分までの未納のある⽅は、年度を明記のうえ、併せてお納めください。

郵便振替の場合
口座番号:00980–6–119965 口座名称:中国近世語学会
*振替払込書(青色)は郵便局に備え付けられているものを使用してください。

ゆうちょ銀行にお振込の場合
099(ゼロキュウキュウ)支店
当座預金 0119965 チュウゴクキンセイゴガッカイ

中国近世語学会事務局